子宮内膜症を診断するには通常次のような方法が用いられます。
| 1) 問診 |
| 2) 内診 |
| 3) 超音波 |
| 4) MRI |
| 5) 血液検査(CA125というマーカー) |
| 6) 腹腔鏡 |
しかし、1〜6の全てを動員しないと診断がつかないわけではありません。通常1の問診で内膜症の疑いがあると判断した場合、内診にて子宮の後方(ダグラス窩)にしこり(硬結)がないかどうか、あるいは圧痛があるかどうか、あるいは卵巣がはれていないか(肥大)どうかわかります。ある程度進んだ内膜症ではこの内診で診断がほぼつきます。内診の時間は1〜2分間で特別な苦痛を伴うものではありません。
また,3の超音波は内膜症が卵巣の内にでき、チョコレートのう腫とよばれるように血液がたまった状態を診断するのに効果的です。また4のMRIという断層撮影も同様です。
5の血液検査は補助的な方法ですが,血液中のCA-125という腫瘍マーカーが内膜症では高くなることがあり、このCA-125が高値であれば内膜症がある程度進んだ状態と考えられます。しかし、これが正常値であるからといって内膜症を否定することはできません。
最後に6の腹腔鏡です。これは腹腔鏡という内視鏡(おへその直下から内視鏡を入れ、骨盤の内を観察し、さらには内膜症の部分を取り除いたりすることもできます。)をお腹の内に入れて、直接診断する方法です。この方法はお腹の中に内膜症が本当にあるかどうか、あるいは病巣の広がり具合を直接みて診断が可能なことから最も信頼できる方法です。しかし腹腔鏡は通常、入院の上、全身麻酔が必要ですし、必ずしも負担が少ない方法ではありません。ですから腹腔鏡が必要な場合は1
)内膜症がかなり進んでいて、薬などの治療では不充分な方で、内視鏡をみながらの切除、焼灼などの外科的処置が必要な人。あるいは2)1)のような人でさらに不妊症を伴う人などが腹腔鏡の対象になります。
また内膜症の殆どは診断法1〜5で診断が確定できます。ですから生理痛を訴えて受診したら内膜症が疑われたので、いきなり腹腔鏡をしましょうということはまずありません。
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